Gallery Camellia

プロフィール
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

 * * * ギャラリー・カメリアより個展やイベントのお知らせです。 ギャラリースペースご利用希望の方は、ギャラリー・カメリアのサイトご参照のうえ、お気軽にご相談ください! * * *

スポンサーサイト

--.--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「Face to Face :Hildegard Spielhofer×東亭順」ありがとうございました

Wed.02.11.2011

「Face to Face :Hildegard Spielhofer×東亭順」終了いたしました。




Hildegardの日本では初めてとなるギャラリー・カメリアでの個展、
日本での発表は3年ぶりとなるa piece of space APSでの東亭順の個展、
そしてそのふたりの作品が向き合ったプラットフォームスタジオでの展示が終了いたしました。

短い期間でしたが多くの方にお越しいただきまして本当にありがとうございました。



02_convert_20111102123704.jpg


今回の展示に、以前カメリアにて作品発表した作家さんよりコメントと写真を寄せていただきましたので、 ご紹介させていただきます。





澄み切った空気に共振するように心の感度が冴えている。景色が鮮やかに映るのと同じく、目にするもの耳にするものすべてがいつにもまして浸み透る。いろんな語彙で飾られる秋ならではの感覚だ。「Hildegard Spielhofer×東亭順」との邂逅はそんな季節に訪れた。

 

連なる包帯がギャラリーの白い壁を上下に伝っている。一つひとつには赤い十字が縫い付けられている。足元に延び畳まれた包帯の束が、そのさらなる必要を暗示する。色褪せくたびれて見えるのは、スイス軍がかつて実際に使用したものだからだ。より現実に迫ってくるのはそれゆえだろう。

 

スイス人作家ヒルデガード・シュピールホファー氏の作品はこのほか、第二次世界大戦当時の核実験の記録写真をモチーフにしたものや、量子物理学の概念である散逸構造を投影したペインティングなどが展示されていた。

 

正直なところ、現代アートには難解な印象が拭えない。語彙も知識も持ち合わせていないし、感度だってあやしいものだ。季節の力を借りても限りはあろう。ただそれでも、ギャラリー・カメリアで紹介された彼女のこれらの作品は心に深く浸透した。双眼鏡を覗いて初めて意匠や存在に気付くように、見えているようで見えていなかった、あるいは見ているようで見ていなかった風景をあらためて認める感慨を、いずれも抱かせてくれる。

 

同様の感覚は、今回の展示に携わるもうひとりのアーティスト、東亭順氏の作品にも通じていた。ギャラリー・カメリアとフロアを同じくするAPSとプラットフォームに彼の世界は展開された。APSの白く眩い空間には淡く清しい色彩が、プラットフォームの仄暗い空間には世界地図を思わせる文様が広がっていた。光と影のように対になったその文様は、ヒルデガード・シュピールホファー氏の映像作品と空間の共有も成していた。

 

ふたりの作品が横断した3つの空間は、それぞれ独自の色を湛えながらも、同時に並び立つことで物語性を補強しているように感じられた。すなわちAPSの無垢な空間は穢れなき理性を、プラットフォームの奥深い空間はその対比としての感情を、そしてギャラリー・カメリアの、体温に同期するようなあたたかみを宿す空間は、理性と感情の狭間に見出される人間性、言い換えるなら現実社会との接点を想起させた。

 

理性と感情、光と影、その狭間に見出される世界。見えているようで見えていない、あるいは見ているようで見ていない風景と向き合ったような感覚にあらためて包まれる。ギャラリーを後にした道すがら、この展示のタイトルが「Face to Face」だったことをふと思い出した。

 





以上





ご来場、心より御礼申し上げます。

ギャラリーカメリア・原田直子


 

logo_baselkultur_convert_20111102141513.gif











スポンサーサイト


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。